とある朝

朝、コンビニでカレーパンと珈琲を買って、食べながら駅へ向かう。涼しくなった、秋を感じる。長袖のブラウスを冷たい空気が貫通する。このちょっとした寒さが好きだ。

女性専用車両に乗ると、人が少なくて、座れる確率も高くて、とても過ごしやすい。AppleMusicでテレワーク専用の音楽を流していると、まるで映画のワンシーンのような日常に変わるから好きだ。あまり語られたくないとき、歌詞のない、ピアノだけの音楽はとても助かる。

毎日、いろいろとある。恋人と考え方が合わなくてもやもやしたり、仕事にいくのがしんどいと感じたり、それでも時計の数字はどんどん変わっていって、これはただの時の流れなのだと、特に大それた意味のない、ただの日常なのだと、自分に言い聞かせる。

今日はとても天気がいい。私の好きな天気。青空と涼しい空気と明るい光。そこに流れるピアノの音。

ちょっとした不安はあるけれど、それでも生きていていい。小林聡美さん主演の、日常系癒し映画のように、淡々と、丁寧に、進んでいく、そんな人生がいい。

そんな朝でした。